予防接種
予防接種
当院では下記の予防接種を行っています。
HPV(ヒトパピローマウイルス)とは性経験のある女性であれば80%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
このウイルスは数十種類の型があり、それぞれ子宮頸がん・肛門がん・膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等多くの病気の発症に関わっています。
このウイルスの感染を防ぐために小6から高1の女子を対象に定期接種として行われています。
2013年6月から一時定期接種の勧奨が中止されていましたが、2022年4月から積極的勧奨を再開することになりました。
また接種勧奨中止されていた間に対象だった年齢(1997年度生まれから2005年度生まれまで)の女性についてもキャッチアップ接種が行われることが検討されています。
サーバリックス(2価ワクチン) | 16型と18型のHPVへの効果が高いとされるワクチンです。 予防効果は個人差がありますが少なくとも4-9年持続すると考えられています。 |
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ガーダシル(4価ワクチン) | 16,18型に加え6型および11型のHPVについて効果が期待されます。 6型と11型のHPVは尖圭コンジローマの発症に関与するとされています。 |
シルガード9(9価ワクチン) | 6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型のHPVに有効とされています。 子宮頸がんの原因の90%をカバーできることになりました。 現在のところ定期接種の対象にはなっておらず自費での接種となります。 |
厚生労働省ホームページの子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)についての詳しい説明、Q&Aもご参照ください。
※ワクチンの入荷が困難な為、予約は中止しています。(2024.3.23 更新)
特に妊娠希望の方にぜひ受けていただきたいワクチンがMRワクチンです。
妊婦が妊娠20週以前に風疹にかかると胎児感染が起こり、先天性風疹症候群といって難聴・白内障・先天性心疾患などの障害をもって生まれる可能性があります。
2012年に風疹の大流行がおこりました。このとき主に感染したのは成人で、その後先天性風疹症候群の増加が確認されています。
風疹の予防接種は年代によって接種時期・回数が異なり2022年現在30歳以下の方は2回接種されている場合が多いのですが、30代以上の方は下記のように1回接種か接種をされていない方が多く、風疹の免疫を持たない方が多くおられます。
妊娠を希望される方はぜひ採血で風疹抗体を確かめていただき免疫がないようならワクチンを受けていただくようにおすすめしています。
現在風疹単独のワクチンは流通がないためMRワクチンを使用しています。
ワクチン接種後は2か月の避妊が必要です。
豊中市在住の方は、風疹抗体検査、予防接種費用の助成があります。 予防接種の助成を受けるためには抗体検査の結果が必要です。 (過去のものでも可HI法 16倍以下 EIA法 8.0未満)